熊本の城跡探訪【宇土城・宇土古城・人吉城】
3年ほど前に熊本県の城を回っていた時の写真。
一度整理しておきたかったのでその意味も兼ねて、遠方の方で熊本の城跡が気になっている方などに楽しんでいただければと思いブログに掲載しておきます。
もしよければご覧ください。
宇土城跡
1588年、小西行長が肥後に移った翌年から着工が始められる。
城本体に加え、武家屋敷や城下町を外郭に組み込んだ総構えの城郭だったそう。
関ヶ原で小西行長属する西軍が敗れた後は加藤清正の隠居城として普請が行われたが、清正死後の1612年に破却された。
ここに「熊本城に現存する宇土櫓はこの城から移転されたもの」と書かれているが、現在その説は否定されているらしい。
結構前に建てられたものだと思われる。
徳川幕府による破却と、その後の石垣部材の抜き取りや土採りなどにより荒廃が進んだようで、見ることができる遺構も少なかった。
正直なところこれと言って面白いものはなかったですが、春には公園の桜が綺麗に咲くそうなので、桜見に行くならいいかもしれません。
宇土古城跡
平安中期の1048年ごろ築城。関白、藤原頼通下向の際に築かれたという。
小西行長築城の宇土城のすぐ傍にあり、宇土城と区別するため西岡台と通称される。
腰曲輪と呼ばれるもので、かつてここに建物が配置されていたそう
「城破り」と言われる、石塔の投棄による城の生命を断ち切る儀式が行われていた跡。
全国的にも数例しか見られない貴重な事例らしい。
よく整備されていたため楽しみながら回れました。
上からの眺めも長閑ないい景色で、単純に旅行としていい思い出になりました。
人吉城跡
約700年、中世から近世を治めた相良氏の領国支配の拠点。
陸の孤島とも呼ばれた人吉盆地の西南端に位置する。
築城の際三日月の文様を持つ石が発見された事から、繊月城や三日月城などの別名を持つ。
ここも雰囲気が良く歩いていて楽しかったです。
写真を撮りに行った日があまり天気が良くなかったのでまた行きたい所ですが、山に囲まれているせいで車で行くとなると少し時間がかかるので、今度行くときは電車でゆっくり行きたい。
・参考
宇土城
宇土古城
史跡人吉城跡 保存管理計画書 第2版