【安定上位】ミリフィセント・マナストームとメカ構成
前置き
この記事では、安定して3,4位を取ることを目的としたメカ構成について説明していきます。
そのため、4位でもレートが+にならない最上位のプレイヤーには不向きの内容になっています。また、大会などで1位を取ることに大きな意味がある試合でもあまりお勧めできません。
これらを理解した上で読んで頂ければと思います。
ミニオン効果などの確認はこちらから↓
ミリフィセント・マナストーム
ヒーローパワー:ボブの酒場のすべてのメカは+1/+1を得る。
当然ヒーローパワーと相性のいいメカ構成を目指し、特にハジキロボを中心にバフを重ねていく。
そのため、ごく一部の序盤の動き以外はミリフィセントの解説というよりも前回の記事で少し触れた"5位以下を避けるための”メカ構成の解説と言った方が適切かもしれない。
(あまり積極的に向かいたくはないが)これは他のヒーローでも応用することができ、実際に自分でもこのプランを取る機会は少なくない。エレメンタルが追加され、ヘルスの高い挑発が並ぶことが多くなった現環境において、ハジキロボ中心の構築はやや評価が下がりつつあるが、依然として上位に入るだけなら安定するので、前回のゲームプランの項で書いたメカ構成の掘り下げの意味も込めて書いておこうと思う。
ミリフィセントにおける序盤の動き
まず1ターン目に購入するミニオンだが、ミリフィセントにおいてマイクロマミーの価値が非常に高い。卑俗なホムンクルスにも殴り勝てる単体性能はもちろん、他のミニオンのアタックを毎ターン+1する効果も付いている。この効果は低アタック・低ヘルスで殴り合う序盤の安定感を高めるとともに、中~終盤でのハジキロボ、マジウザ・オ・モジュールで聖なる盾を付与したメカへのバフとしてとても優秀。もちろん、蘇りでハジキロボに聖なる盾を付け直すことも可能。
以上の3つの理由からマイクロマミーは最優先で取りたいミニオン。
次点では、5コイン目の動きを円滑にすることができるマーロックのタイドハンター・ウレメンタル・野良猫の順。
1ターン目以降、他のヒーローと同様に
4コイン目 グレ上げ
5コイン目 2体購入or2回リロールし1体購入
と進むので、マイクロマミーと上記3体のミニオンの内いずれかが両方とも並んでいた場合、マイクロマミーを購入しておいて凍結してもいい。
マイクロマミーが2体以上並んでいれば確定で凍結する。2体並べればお互いにバフしあって次の戦闘から3/3蘇りとなるので、下手なグレ2ミニオンよりよほど強くトリプルも狙える。
同じグレード1のマイクロマシーンもメカでありヒーローパワーのバフが乗るが、序盤での強さとしては2/3ミニオンよりは少し強い程度。トークン系のミニオン、特にタイドハンターが横に並んでいるならそちらを選んだ方が良い。
マイクロマシーンを取るとこの対戦中自身のアタックが上がり続けるが、メカ構成はアタックを上げやすいのに反してヘルスを上げる手段に乏しいので、超電磁で聖なる盾を付けるまではあまり強くない。
加えて、マイクロマミーと違いハジキロボや他ミニオンとの強力なシナジーも特にない。序盤数ターンのダメージを防ぐためにとりあえず購入し、トリプルしない限りは適当なタイミングで1コインと交換した方が良いだろう。
5コイン目以降は刈り入れゴーレム、ブーマーロボ、マイクロマミー、メタルトゥース・リーパーなどを優先的に購入し、セオリー通り7コイン目でグレ3上げ。
グレード3でハジキロボが追加されるので何よりも優先して取っていきたいが、ハジキロボだけを狙った全力リロールは危険。
ひと先ずは2/5(3/6)のメカや自己増殖型メナス、手動操縦のシュレッダーなどを購入し盤面を整えていく。
それらがない場合には、それまでに買ったメカのトリプルを狙ったり、ブロンズの番兵や蝕まれし狼など、特にシナジーがなくても優秀なグレ3ミニオンを購入し盤面を強化する。
・この時点で取りたいミニオン
☆1
マイクロマミー、マーロックのタイドハンター、ウレメンタル、野良猫
☆2
ン=ゾスの落とし子、刈り入れゴーレム、ブーマーロボ、メタルトゥース・リーパー
☆3
ハジキロボ、スクリュージャンク・クランカー、自己増殖型メナス、手動操縦のシュレッダー、ブロンズの番兵などの単体優秀ミニオン
グレード3到達後のメカ構成
セオリーから行くと9コイン目はグレード上げのターンだが、メカ構成を目指すなら上げなくてもよい。2体目のハジキロボを拾ったり、バフを重ねていけばとりあえずその後数ターンの試合は安定するだろう。
9コイン目で上げるケースとしては、あまりにもメカが拾えておらず他の構成を模索したいときや、逆にハジキが2体と聖なる盾を付け直せるミニオンがいたときなど、次の戦闘に確実に勝てる見込みがあるときぐらいか。
現環境でのメカ構成の評価が低めな理由として、「結局安定を取っても勝てない相手には勝てない」点にあると思うが、勝てないまでも強い相手からのダメージを少しでも抑える意味は十分にあると感じている。序中盤での数ダメージが最終順位に影響する試合も少なくない。中盤から一貫して堅実なプレイを心掛け、頓死しない盤面作りをする。
グレード3でミニオンのトリプルが揃えられた場合についてだが、グレード4に上げてからトリプル報酬を見るよりもそのままグレード3で報酬を見て、相性の良いグレ4を探した方が安定するのでこちらを推奨したい。
が、やや弱気すぎる気も。
グレ5報酬を発見してブランが引けた場合、メカのバフ量を加速させたり、混成へ移行するなどして1位の可能性も見えてくるのでここは好み。次に当たる相手の強さや、盤面とライフの状況などから判断する。
10コイン目到達後、さらに数ターングレード3から上げない試合展開もある。これも現状の自分の盤面とライフを見て判断。迷ったらグレードを上げない方が吉。
リスクを取ってまでグレ4上げを急ぐ必要はないが、マジウザ・オ・モジュールや鉄の師匠を拾えればさらに安定感を高めることができるので適当なタイミングで上げておきたい。
マジウザ・オ・モジュールを付与するミニオンについては、まずはメカーノエッグやマイクロマミーなどのメカを内蔵するミニオン。次に、アタックが膨らんだその他のメカ。(当然ハジキロボは除く)
3体以上に挑発を付けてしまうと、今後の戦闘で洞窟ヒドラやエネミーリーパーなどのケアがしづらくなってしまう。できる限り2体以下に抑えたいが、ボルヴァー・ドラゴンフレイムやドラコニッド・エンフォーサーなど、聖なる盾と相性が良いミニオンが複数いればつけてしまっても構わない。
数ターン先の戦闘を見据えるよりは、まず目先の戦闘で負けない盤面を作るようにする。
前回記事に書いた通り、純メカ構成ならグレード5に上げることはあまり考えなくて良い。
しばらくすると上振れたプレイヤーとそうでないプレイヤーがはっきりしてくる。残りライフが少ない相手に着実にダメージを与えつつ、強力なヒーローからの猛攻を凌いでいこう。
・この時点で取りたいミニオン
☆1~2
マイクロマミー、メタルトゥース・リーパー
☆3
ハジキロボ、スクリュージャンク・クランカー、自己増殖型メナス
☆4
マジウザ・オ・モジュール、鉄の師匠、メカーノエッグ
挑発がいない場合にはモジュールの代用としてアルガスの守護者
質の低い"メカ以外の"ミニオンが盤面に残っている場合には、一先ずボルヴァー・ドラゴンフレイムやドラコニッド・エンフォーサー、コバルトスケイルベインと入れ替えておく。
警備ローパーもメカなので一見相性が良いが、基本的には取らない。というのも、ハジキロボや断末魔メカで盤面が埋まるので効果が発動しないことが度々ある。相手の構成次第だが、マイクロマミーや刈り入れゴーレムの方が強いことが多い。
メカ構成における配置
ここではメカ構成における配置について検討する。
盤面を見て左の方を"前"や"先頭"、右を"後ろ"と呼ぶので予め留意願いたい。
序盤(3コイン~7コイン)
メカ構成に限らず、序盤の戦闘では相手の「ドラゴンスポーン将校」や、「卑俗なホムンクルス」、「禁固番」などの挑発ミニオンを一方的に倒せる、または1:1トレードできるミニオンを前方に置くと有利に戦えるだろう。
ン=ゾスの落とし子がいる場合は例外的にそちらを先頭にする。大いなるマークアイか秘紋の守護者を持っていればそれらも前方に置く。
ブーマーロボの配置については好みが分かれるところ。自分は上記の挑発ミニオンを倒した後に1/1トークンに対して有利トレードを狙える盤面中程に配置している。
次に当たる相手のミニオンの数が少ないことが予測できる場合には、優先的に前方に置き、早めに相手ミニオンを殲滅してダメージを稼ぐ手もある。
色々書いてはみたがン=ゾスの落とし子を先頭に置き、あとは大きいミニオンから順に並べていけば序盤の配置は基本的に問題ないだろう。
対戦相手のヒーローがアラキアの場合のみ注意。相手の聖なる盾を剥がすための弱いミニオンを先頭にする。
大悪党ラファームが相手の場合だが、下手に弱いミニオンを送ろうとして負けてしまうよりもダメージを負わないように戦った方が無難。
中盤(8コイン~グレード4)
中盤も基本的には序盤と同様にン=ゾスの落とし子がいる場合にはそれを先頭に置いて、あとは大きいミニオンから順に配置。
ハジキロボが拾えれば先頭か、もしくはン=ゾスの落とし子の後ろに置き、そのすぐ後にマイクロマミーか刈り入れゴーレムを配置してすぐに聖なる盾を付け直せるようにする。
また、このあたりから相手がトリプル報酬などで洞窟ヒドラを使ってくる可能性があるので、できることなら刺さりにくい形にしたい。
文章で書くとややわかり辛いが、理想はこのような配置になる。
【例1】ン=ゾスの落とし子 有
(ン=ゾス)(ハジキ)(マミー)(ミニオン1)(ミニオン2)(聖なる盾)(挑発ミニオン)
【例2】ン=ゾスの落とし子 無
(ハジキ)(ハジキ)(マミー))(ミニオン1)(ミニオン2)(倒されてもいいミニオン)(挑発ミニオン)
終盤
終盤に差し掛かってくると相手の方針も固まっているので、忘れずに毎ターン対戦相手の構成の確認を心掛ける。
特に相手がエレメンタルの場合には猛毒持ちのミニオンを先頭に置くケースもある。その場合ハジキが2,3番目になり聖なる盾でのバリューが少し落ちてしまうが、エレメンタル構築は挑発頼りになっていることも多いので楽に挑発を突破できれば大きい。
ハジキロボが2体いる場合、アタックが低い方を先頭、2番手にアタックが高い方と置くと相手に聖なる盾挑発のミニオンがいる場合有効に機能する。
相手の挑発ミニオンに聖なる盾が付いてなさそうなら、アタックが高い方を前に置いた方が1手で取れる可能性があるのでケースバイケース。
【例1】挑発1体
(ハジキ小)(ハジキ大)(マミー)(ミニオン1)(マミー)(鉄の師匠)(聖なる盾挑発メカ)
【例2】挑発2体
(ハジキ小)(ハジキ大)(マミー)(ミニオン1)(聖なる盾挑発メカ)(鉄の師匠)(聖なる盾挑発メカ)
【例3】対エレメンタル
(猛毒)(ハジキ)(ハジキ)(マミー)(ミニオン1)(鉄の師匠)(聖なる盾挑発メカ)
【例4】メカ+聖なる盾複合
(ハジキ)(ハジキ)(マミー)(献身の英雄)(聖なる盾挑発メカ)(ボルヴァー)(ドラコニッド)
おまけ
画像はデスウィングだが、純メカ構成のサンプルとして良い画像が取れたので掲載。
デスウィングはトークン内蔵ミニオンでとりあえず盤面を形作っての早上げ混成プランもあるが、メカ構成とも非常に相性が良くこちらも強力。
デスウィングにおいてもマイクロマミーが序盤から終盤まで使えるのでオススメ。逆に体力を上げる意味が薄いので鉄の師匠の価値は少し落ちる。
画像はこの後ミルハウスと同時に敗退して3位終わり。上2人がかなり上振れていたのを考慮すればこれで十分満足できる結果だ。
あとがき
前回書いた分だけでは説明不足だと感じたので今回の記事を書き始めたのですが、書きたいことを後からどんどん付け加えていったので煩雑で分かりにくい部分もあるかもしれません。
全体として良い記事と言えるかはわかりませんが、それでも自分がシーズン1でヒーロー2択でプレイしていたころから愛用しているメカ構築について書けることは大方書いたつもりなので、少しでもこの記事を読んでくださった方々の助けになれば幸いです。
質問等あればこちらまで